本誌についてもう一度考えてみた。

ってことで七霊感想改めて。
ついでにオリンポスも。

「黒髪の女の子」＝「天界の長の娘」、なんでしょうか。
「お前が私の娘を殺した！」みたいなことを言われてましたし。

フェアローレンは、天界の長の娘を殺して、地上に追放されちゃったんですよね。
で、コールを放って、いろいろばらまいて、「07-GHOST」＝「フェアローレンの欠片からつくられたレプリカ」によって封じられてしまった、と。
ラファエルの瞳の封印はすでに解けていて、アヤナミはフェアローレンとしての記憶を持っている。

ついでに、ファーザー＝フェアトラークを食って、その能力も不完全ながら手にしている。
今回、カストルに重傷を与えて、しかもフェストの像もフェアトラークみたいに崩れてしまったし……カストルも食われたわけですよね？
カストルにはフェストとしての能力はどのくらい残ってるんだろう。
アヤナミはどのくらいフェストの能力使えるようになったんだろう。
っていうか、二人の回復能力はどのくらい？

で、話を戻して。
アヤナミの様子＆ラブの言動からして、フェアロレーンはひょっとして、天界の長の娘に好意を持っていたのかしら。
コールを放ったのも、もしかしたら彼女のため？
だとしたら、天界の長の娘を殺したのは誰？
本当にフェアローレンなんだとしたら、それは何のため？

そして、娘を殺されたとはいえ、天界の長のイメージからはかけ離れた怒りよう（彼女を殺したのがフェアローレンでないとしたら、ものすごい理不尽）だったけど……。
07-GHOSTを初めて見た時のフェアローレンの驚きようとかも、なんとなく人間くさくて。
何故私と同じ姿をしてる、天界の長が私の欠片から創り上げた？
なんか、裏切られた、って感じの反応に見えた。
だとしたらやっぱり、天界の長にもその娘にも、フェアローレンは好意を持っていたのかな……。
だとしたら、コールを放ったのにも、やっぱり理由が……？

ラブは、そういった経緯を知ってそうな口ぶりでしたけど。
結局、本当に望んでいるものは手に入らない、と。
あれは、もともと知ってたというよりも、今見えちゃった、っていうことですかね。
プロフェの能力って、未来予知が一番目立ってますけど、本当はあらゆるものを聞ける＆見えるんでしょうか。
花の言葉もそうだし、他にもいろんな人のいろんな声とか過去とか分かるのかな。
……考えようによっては、一番嫌な能力だなぁ。でも一番大事。

そんなこんなで、いろいろ気になること満載なんですが。
今一番気になってるのは、ミロク理事長がどうしてテイトの正体を知っていたのか、っていうことですね。
もしかしたら、ミロク理事長と教皇との間に関係が……？

っていうか、教皇は結局、替わってないんでしょうか。
ファーザーがゴッドハウスを回って、わざわざ教皇の再選を訴えていたわけですし……。

で、また疑問。
十年前、ラグス戦争終結直前に、ファーザーはゴッドハウスを回っていたわけですよ。
そしたら、「パンドラの箱を奪った張本人が先代のフェストと会っているなら、フェストが彼を見逃すはずがない」っていう以前にね。
当時の当主だったはずのシンルーさん＝カストルさんは、彼のこと覚えてないんでしょうか？
いきなり現れて教皇の再選を申し出るような人のこと、忘れるとは思えないけれど……。
それもフェアトラークの能力があれば可能ってことかな？


そんでもって、もう一つ気になること。

カストルの出身はゴッドハウス。元当主。
ファーザーの出身も、おそらくゴッドハウス。ラグス国王を兄と呼んでいたから。
そして、フラウもジオ大司教の息子っぽいから、ゴッドハウスの関係者かもしれない？（大司教がゴッドハウスと関係あるという確証はないけれど、ひょっとして）

少なくとも、フェストの子孫がフェストになり、フェアトラークの子孫がフェアトラークになってることは間違いないわけですよ。
だったら、他の07-GHOSTも、ひょっとしたら07-GHOSTの子孫なのかもしれない。

と、考えると。
ラブかフラウが、教皇の弟とか息子とかじゃないかとか疑ってしまう。
でなかったら、実は帝国にも王子がいましたとか？
まぁ、フラウは空賊（みたいなもん？）やってたわけだから、そこまで高貴ではない気もするけれど……。

とりあえず、今月号で、現在はもうフェアトラークがいないことがわかったわけですよね。
アヤナミに食われちゃった、と。元々フェアローレンから創り出されたものだし。
07-GHOSTで登場してないのは、残り二人、でしょうか。
フラウ、カストル、ラブ、ランセ、そして消えちゃったファーザーで五人。

そんでもって、ここまで書くとすごく気になってくること。
カストルは、生前の知り合いと会うことができなかった。
でも、ファーザーは普通に、兄と一緒に城にいた。
フラウも、なんだかんだでジオ様と会話くらい出来るらしい。
……本当に、07-GHOSTは生前の知り合いと会えないの？

うーん。
難しい作品だ。でも面白い。
出来れば、アニメではアニメなりにちゃんと終わらせてほしいですね。
アニメオリジナルでいいので、いろんな設定を出してきてほしい。
多分原作に返すんだと思うけど。

---

で、オリンポス。
前回は、ガニュメデスと会う前のアポロンの話でした。

姉アルテミス（姉って設定初めて見た。妹だとばかり。でも双子だしどうでもいいか）さえいればそれでよかった。
でも、アポロンに捧げられる生贄と会って、アポロンは様々なことを考えていく。

人間の行動は愚かだけれど、しかし人間の疑問に対して答えられない自分もいた。
「神はすべて知っている」、それは口に出せるから真実だ。
しかし、考え込むこともある。
それを、人間は不思議がる。
アポロンも不思議に思う。すべてを知っているのに、考え込むこともある。

そして、人間との会話を通して、アルテミスとの関係に疑問を持っていく。
人間は、アポロンが考え込んでいても、平気で話しかけてくる。
黙っていろといっても謝ったりなんだりでうるさいし（黙れっつーに）。
でもアルテミスは違った、アポロンが話しかけるまで何も言わずに待っていた。

そこに、ハーデスが答えを与える。
月は太陽を反射しているだけ。
だから、アポロンが何も言わなければ、アルテミスも何も言わない。
それが真実だと気付いてしまったアポロン。
知りたくなかった真実。

さらに、ハーデスは言う。
人間はアポロンだけでなく、ゼウスも腐らせるのだと。

そして、今回。
最初の降臨以降も、ガニュメデスの元に、何度かゼウスが現れているらしい。
それがアポロンの狙いだった。
ゼウスも人間と関わることによって、アポロンがアルテミスとのかけがえのない幸せな時間を失ってしまったように、腐るのだと。
しかし、普通の人間には、空が興味を持つはずもない。
だから、人間を、不老不死にした上で、天空の、ゼウスの領域に投げ込んだ。
それがガニュメデス。

地上では、ガニュメデスはゼウスの愛人扱いされているらしい。
まぁ、実際の神話上でも、ゼウスに連れ去られて酌をするようになった、って言われている美少年だし……。

で、とにかく、アポロンの狙い通り、ゼウスはガニュメデスに興味を持っている。
そこで疑問。アポロンは言った、「ゼウスは言った、人間はどこまで愚かなのか」。
アポロンは本当は、ゼウスの命令でガニュメデスを連れ去ったのではなく、ゼウスを腐らせようとして勝手に連れ去ったわけで。
つまり、アポロンはゼウスのそんな言葉を聞いていない。
でも、神は嘘をつけないから、本当にゼウスはそう言った。
少なくとも、この世界ではそう言ったことになっているのだ、と。

……むずかしい。
でも、なんとなく、アポロンの行動がつながった気がする。
……本当に、ガニュメデスはこれからゼウスを何とかするのかな？
んでもって、ハーデスは何のつもりなんだろう。